そもそもバイクを盗まない世代
お久しブリです。
私は、学校の教員という仕事はとにかく高度なスキルが求められると思っています。
怒られること、嫌われることを覚悟ではっきり言えば、
スキルの無い(たかだか40人程度のクラスをまとめる力も無い)人間は教員になってはいけない、
そう思っている人間です。
なぜならば、その被害は教員本人ではなく、子供たちに向かうからです。
小さい心に深い傷を負わせてしまうことになれば、取り返しがつかないからです。
そんなことをココでつぶやいても、何にもならないのはよく分かっています。
でも、そろそろ教員採用に何かしらの手を打つ必要が出てきたのではないかと思っています。
京都市山科区の市立小学校で、担任の20代の女性教諭が1年生の男児(6)の口に粘着テープを貼らせていたことが5日、市教育委員会への取材で分かった。男児の保護者の抗議を受け、学校側は謝罪した。
市教委によると、教諭は4月18日、落ち着きがなかった男児に「これが必要かな」と粘着テープの切れ端を示した。同25日には大声を出している男児の机にテープの切れ端を置いたところ、自分で口に貼ったという。
保護者側は教諭が口に貼ったと主張しており、学校側との話し合いが続いている。
男児の保護者は入学の際、多動の傾向があるなどとして、学校側に適切な配慮を求め、学校は支援員を配置するなどの対応を取っていた。
市教委は「児童に対する配慮を欠く不適切な指導で、保護者や地域の方に心配をかけて申し訳ない。個々の児童の課題に応じて適切な指導が行われるよう取り組んでいく」と話している。
【転載終了】
京都新聞の記事の方も紹介しておきます。
京都市山科区の小学校で1年の男児(6)の担任を務める女性教諭が、男児の口に粘着テープを貼らせていたことが4日、関係者への取材で分かった。男児は多動の傾向があるため保護者が公的機関に相談し、学校にも特別なケアを求めていたという。母親や祖母は「適切なケアを求めていたのに、逆に差別するような扱いを受けた」と抗議し、学校側が謝罪した。
学校によると、クラスには男児以外にも特別なケアを必要とする児童が複数いたという。校長は「担任は静かにしてもらうためテープを持ち出したのだろうが、虐待ととられても仕方がない。児童と保護者には申し訳ない」と話している。
学校の説明では、男児は今年4月に入学。担任がテープを貼らせたのは少なくとも4月中に2回あった。18日の心電図検査中、男児に落ち着きがなかったため担任は粘着テープの切れ端を「これが必要かな」と言いながら男児に示した。また、25日に授業中に言うことを聞かず大声を出している男児の机に担任がテープの切れ端を貼った。2回とも男児の口にテープが貼られたという。
学校側は「担任の説明では、いずれも男児が自ら口にテープを貼った」とする一方、男児の祖母は「孫や友達は担任自身が口にテープを貼ったと言っている」と主張している。事実関係の把握で両者に食い違いはあるが、校長は「担任が粘着テープを示した段階で、実際に貼ったのと同じ。不適切な指導だった」と語る。
校長によると、担任は「自分も小学校時代に同じような経験をした。それを思い出してやってしまった」と説明している、という。
母親や学校によると、男児は入学前から多動や吃音(きつおん)の傾向があった。母親は入学時に学校に伝え、声掛け方法などを記した書類を提出、学校側は支援員をクラスに重点配置していた。校長は5月中旬に祖母らの指摘を受け、事案を把握したという。
祖母は「確かに孫の指導は大変だったと思うが、こんな扱いを受けて悲しい。二度と同じ事案が起こらないように学校全体で考えてほしい」と訴えている。
【転載終了】
この担任の先生は相当困っていたのかもしれませんね。
まさか安易にこんな行動に出たなんてことはないでしょうよ。
少なくとも、まともな教員であれば、
非常的手段としてやったと思うのですが、さてどうでしょう?
外野からあれこれ言うのは簡単です。
内情が分かりませんので、正直何とも言えません。
ただ、色んな子、色んな環境で育った子にそれぞれ対応しなければならないということは事実で、
やはり高度なスキルを持ち、人間観察ができる教員がクラスに1人はいないと…。
私も学校に通っていた時代に経験あるのですが、
ある転校生が授業中に教室を飛び出して廊下を走って行ってしまうのです。
始めの頃は、何で出て行くんだろ?変な奴…くらいに思っていたのですが、
さすがにそれが何度も何度も連続してくると、いい加減腹が立ってきます。
「またかよ…」と。
しかし、それも続きすぎると、こんどは日常の風景となってしまい、
授業をエスケープする彼のことを全く気にしなくなるのです。
はじめの頃、あんなにも大騒ぎして、先生や同級生が追いかけていたのに…。
本当に面白いものです。
私が学校に通っていた頃は尾崎豊なんかが流行っていまして、
行動こそしませんでしたが、その歌詞の中身はよく理解できるのでした。
だから教室から飛び出していた彼のことも、
何となくそういうものなんだと思っていたのですが…、う~ん、どうだったのでしょう?
それが今は『盗んだバイクで走りださない若者たち』になったようで、
何か動機や理由、反発があって教室で騒いでるのではないようですね…。
私たちの世代の頃であれば、暴れる理由は何となく分かるし、
かつて自分にもそういう頃があったもんだと話も出来ますが、
今の子供たちはどうもそうではないようです。
ここら辺になると、変な経験則だけでは通用しない、
しっかりと観察し勉強する必要が出てきているのだと思うのです。
これほど教員という職業に専門的な知識やスキルが求められる時代は
いままで無かったのではないでしょうか。
ありがとうございました。