副産物としての

お久しブリです。

先日、卒業生が近況報告に来てくれました。
3年生の引退後、今年2年生のその子が部長になると決まったそうです。

部長としてどのように全体を引っ張っていくかなど、色々と悩んでいたようだったので
私の経験からひとつだけアドバイスをしました。


それは「単純明快な目標を定めること」です。

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ある子がいました。
中学生のときバスケ部に所属していた彼は、高校でもバスケ部に入部しました。

さっそく練習に参加してみると、何か違和感があります。
でも気のせいかもしれないと思い、その後も一生懸命に練習に打ち込みます。

でも、やっぱり何が違います。
中学の時のような仲間との一体感や充実感がないのです。

別に部活のメンバーと仲が悪いわけではありません。
むしろ仲は良い方です。

しかし、自分が思い描いていたものとは違うという思いから
なかなか抜け出すことができないのです。

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「自分はバスケを通して、中学校の時のような充実感を味わいたいんです」
そう訴える彼を見て、目指す方向が変わっているのだと私は気がつきました。

中学の時の彼はまずは一勝することを目標に頑張っていたのだそうです。
メンバーみんなでその目標を達成すべく練習したのだそうです。
そうした活動の中で喧嘩をし、話し合い、友情が芽生え、仲間意識が育まれていったのです。

そういう仲間と一緒に送る学校生活は本当に彼を幸せにしたのだと思います。


しかし、高校生になった彼は中学校の時の思い出からか、
部活仲間との一体感を求めるようになっていました。

部活を通して何を目指すのか。
中学と高校で、ここが完全にずれてしまったのです。

それが「一勝」という目標の時には副産物として仲間との一体感が生まれました。
しかし、「仲間との一体感」を目指したとたん、それは手に入らなくなってしまったのです。




この話を次期部長の子にすると、
何か思うところがあったのか、非常に真剣な眼差しで聞いてくれました。

そして聞き終わると突然「なるほど!
中学校時代に疑問に思っていたことが今分かりました」と私に言ったのです。(続く)


ありがとうございました。




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